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>札幌北光教会/トップ  >牧師紹介・説教  >からしだね  >2020年12月21日


「誰が感染してもおかしくない」という危機と隣りあわせの状況で様々な制限がなされている中、これまで当たり前のように生きてきた日常が如何に貴いものであったのかを痛感させられてきました。そしてまた、その「当たり前」の中で自分が見過ごしにしてしまってきた人や事柄がいかに多かったかということを見つめ直す時ともされています。見過ごしにされていた人は、いま一層、置き去りの状態にされてしまっているのではないでしょうか。「目を覚ましていなさい」と呼び掛ける主イエスは、自分のことで一杯になってしまいそうな今こそ、見るべき存在を指し示しているのではないでしょうか。

「クリスマスどころではない!」、そんな自粛を求める声が自身の内外両面から聴こえてきそうな状況にある今、「クリスマスおめでとう」と言うことは不謹慎でしょうか?それは空しい挨拶でしょうか。いや、この時にこそこの世の現実に人としてお生まれなさった神、イエス・キリストの降誕の出来事の意味が鮮明にされています。「クリスマスおめでとう」、それは今日わたしたちの新しい始まりを告げる言葉です。誰をも決して見過しにされない神の愛の現実に呼び起こされ、この愛によって踏み出していくのです。

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