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>札幌北光教会/トップ  >牧師紹介・説教  >からしだね  >2015年05月25日


ある教会で行われた洗礼式の話。按手礼を受けたばかりのその牧師は、人生の終わりを前にした一人の男性から病床受洗の志願を受けました。この時のために、いまやご老人となられた奥様の長年に亘る祈りが続けられていました。初めて執り行う洗礼式が病床洗礼となった牧師は、その準備も手順も分からず、とても戸惑い、ついに思い切って私の父に相談しました。父は「すぐに洗礼と聖餐の準備をするように、そして役員たちを集めるように」と指示し、その洗礼式のサポートをしました。司式中、牧師の声と手足はがくがく震え、顔はこわばっていました。しかし、水に浸したその手を頭の上に置いた瞬間の静謐さに、同席した人々の心は感動と感謝で満ち溢れました。

洗礼を受ける方と共に、授ける方にも大変な畏れが生じます。その方の全存在の救いがそこで宣言されることへの畏れです。受洗される方にとっては永遠の命が約束される出来事ですが、牧師自身は寿命が縮まりそうです。

今朝、二人の兄弟が受洗、1名の兄弟が転入されます。人間の思いをはるかに越えた神様の御業を共に目撃し感謝しましょう。聖霊降臨日、今新たに札幌北光教会の宣教の口火が切られました。

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