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日本基督教団 札幌北光教会 日曜礼拝 木曜礼拝 牧師/指方信平、指方愛子

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■霊による一致〜札幌北光教会への手紙〜
羊皮紙写本よりも更に古いパピルス写本のいくつかでは、1章1節の「エフェソ」が空白です。ここに「札幌北光教会」を挿れて読むと良いでしょう。
「神から招かれたのですから、その招きに相応しく歩み、一切高ぶることなく、柔和で寛容の心を持ちなさい。愛をもって互いに忍耐し、平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい。体は一つ、霊は一つです。それは、あなたがたが、一つの希望にあずかるようにと招かれているのと同じです」(4章1節以下)。この部分は、わたしたちへのメッセージとして何度も確認したい内容です。「神に招かれた」、この点で私たちの間には、何の違いもありません。この招いてくださった方の愛に根差し、一致を保つよう努めなさいと勧められています。ここでの「一致」とは何かでしょうか。それは、「考え方や志向や性格の一致」ではありません。そのような集団であれば、世間に数多あって、その都度離合集散を繰り返しています。「霊による一致を保つように」と呼びかけているのです。それは、互いが等しく神に招かれて一つとされている事実を重く受け止め続けていくということです。そのために「一切高ぶらず、柔和と寛容と、愛と忍耐と、平和のきずなが要る」と言っているのです。これは物事一つ決めるにもなかなか労力と時間を要するような話ではないでしょうか。「互いに唯一の神によって、主イエス・キリストの名のもとに集められている」という事実、それは枷の重みではなく、むしろ「恵みの重み」なのだということを見つめていくのです。

■一人ひとりの賜物
「霊による一致」が語られたところで、「一人ひとりに、キリストの賜物の量りに従って、恵みが与えられている」(7節)と、個々に意識が向けられます。それぞれに賜物が与えられ、それに応じた働きがあるという話です。キリストの名において一つとされた教会は、画一的ではなく、多様性に溢れています。また、そこに「キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さ」(3:18)が現れているといえるでしょう。

■降りて来られた方の昇天
「高い所に昇る時、捕らわれ人を連れていき、人々に賜物を分け与えられた」(8節)といったあります。これは詩編68の引用ですが、イエス・キリストの昇天という意味で再解釈しています。そして、「『昇った』というのですから、低い所、地上に降りてこられたのではないでしょうか」(9節)と語られています。
「イエス・キリストの昇天」は、それ以前のイエス・キリストの「降下」を再認識させます。「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで。それも十字架の死に至るまで従順でした」(フィリピ2章)。キリストは徹底して謙って生きられた。何一つ高ぶらず、権威や栄光を求めず、人間と同じ者になられ、人間の喜び、悲しみをご自身のものとして共有された。人間の罪も死も共有され、担われた。そのようにキリストは下降され、低みに立ってすべての者の命に仕えてくださった。キリストの昇天は、地上のイエスを、神が人となって来られた恵みをこそ思い起こさせるのです。そして、この恵みは、ユダヤ・ガリラヤの人々だけの局地的なものではなく、普遍的であることを示すために、キリストは天に上げられたのです。キリストは、人間の手などおよそ届かないような偉い王様になるために、雲の上の人になるために上げられたのではなく、すべてのものに分け隔てなく低みにあって仕えてくださっているということ、すべてのものの喜び、悲しみを知り、ご自身のものとして担って下さりながら、今日も明日も一人ひとりと共にいてくださるということを示す出来事です。

■「組合」教会
教会は、この分け隔てのない愛を、世にあって互いに確かめ、分かち合い、祝福しあって生きていくものとなるために存在します。そのために、一人ひとりがキリストから分け与えられた賜物をもって喜びも重荷も分かち合い、節々が補い合い、組み合わされながら、すべてのものに仕えておられるキリストの体として働くのです(16節)。
人間の考えというのは、14節にあるように、「時に悪賢く、風のように変わりやすく、人をもてあそび、翻弄したり、引き回したり」します(14節)。そうならないように、しっかりとキリストの愛に根差すこと、霊による一致ということを重く受け止め、これを保つことが求められています。札幌北光教会は、来年130周年を迎えようとしていますが、そこがゴールではありませんね。主が導き、用いてくださる限りにこの地で、またそれぞれの場でキリストの体として働き続けていきます。その点で、今は本当に大切な時。それぞれが主に招かれた喜びと使命を確かめていく年度としていきたいと願います。

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