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>札幌北光教会/トップ  >牧師紹介・説教  >あっちの山は怖いぞ〜、こっちの山は嬉しいぞ〜


今日の箇所には、山が二つ出てきます。一つは、モーセが神様から十戒を受け取った山です。十戒をはじめとする律法の中心は、「神様を愛し、神様だけを頼りなさい。他のものに頼ったら呪われますよ。神様を愛し、そして隣人を愛しなさい。そうしたら、祝福がありますよ、というものです。神様は、私たちが神と人を愛して幸せに生きられるように、まず律法で人間を教育しようとなさいました。

律法を守るのは容易ではありません。私の場合、頭にまず浮かぶのは、母との関係です。律法の中には、「父と母を敬え」というのもありますが、米寿を迎え、記憶力が大幅に低下している母に、「これ言うの、もうx回目!」「何回言ったら…」という“禁句”を、わかっちゃいながらつい口にして、母を傷つけてしまいます。律法を守れないわたしには、のろいが降るかしら。どうしてもっと優しくできないの、どうしてもっと我慢強くなれないの、どうしてもっといい娘になれないの・・・落ち込みます。

皆さんは、もっといい○○になりたいのになれない自分を責めたり、へこんだりすることはありますか。ある方は、祈りの中でぜひ、耳を澄ませてみてください。もうひとつの山から、ささやく声が聞こえます。「そう嘆くな。わたしはあなたをそんなふうには責めてはいないよ。わたしは、あなたがもっといい○○になりたいと思っていることをよ〜くよ〜く知っている。なかなか思い通りにいかないことも知っている。そんなあなたを、わたしは愛しく思っている。おんなじ過ちの繰り返しも、とっくの昔に赦している。なりたい自分になれないあなた、するべきことのできないあなたを、わたしは丸ごと受け入れている」――この声が、福音です。福音が聞こえる山が、シオン(エルサレム)の山です。でも、はるばる旅しなくても大丈夫。山とはすなわち礼拝の場、この札幌北光教会の礼拝は、立派なシオンの山なのです。「こっちの山は嬉しいぞ〜、ほ、ほ、北光に来い!」

律法の授けられた、近寄りがたいシナイ山と違い、シオンの山はだれもが招かれています。この違いの原因は、「新しい契約の仲介者イエス、そして、アベルの血よりも立派に語る注がれた血」。アベルの血は、兄に殺された弟アベルの、復讐を訴える血でした。それに対して、キリストの血は清めの血、神様の深い愛と、限りない赦しを告げる血です。イエス様はおっしゃいます。「いい○○になれないあなたの受けるべき報いは、わたしが十字架でみんな代わりに受けたから、大丈夫」。神様によしとしてもらうために何々しなきゃ、という条件はもう、なくなりました。順番が替わりました。良しとしてもらうために努力するのではなく、もう許され、受け入れられ、愛されているから、神様ありがとう!と元気と希望をいただいて、私たちは安心して少しずつ、神様の望まれる姿へと成長していくのです。

そして、このシオンの山では、嬉しいことがもう一つあります。天上の集いを垣間見ることができるのです。「天のエルサレム」の、「正しい人たちの霊」が居る、「無数の天使たちの祝いの集まり」に、私たちもいつの日か加わるのです。懐かしいあの人。今ここにいないことが寂しくてたまらないあの人が、そこにはいます。みんなあふれる笑顔でしょう。見上げると、審判者である神様が座っています。審判者、と思うとちょっと怖い気がするでしょうか。「どうしよう、私は結局、いい○○にはなれなかった――」とざわざわ不安になるでしょうか。安心してください。神様の右には、イエス様が微笑んでおられます。イエス様は「仲介者」であられますから、執り成してくださいます。神様はきっと、よくやった、よく生きた、とおっしゃってくださるに違いありません。「辛いことも多々あったね、肩の荷が本当に重かったろう。担うのが辛くて、潰れそうなこともあったね。礼拝に集うことも大変な中で、よくわたしを信じ続けてくれた。よく耐えて、仕えてくれた」。そうねぎらって、愛の眼差しですっぽりと、包み込んでくださるのではないでしょうか。

そういう天の祝会が待っているよと、十字架上で両腕を広げたイエス様は、地上の教会に招き入れると同時に、天の祝会へもいざなってくださいます。あなたがすべての荷を降ろして、愛する人たちに再び会って、抱き合って喜びあう。神様が、今私たちを苦しめている不条理や憎しみや不当な仕打ちをすべて焼き滅ぼして、私たちの涙をぬぐい、祝福の冠をかぶせてくださる、そういう天の祝会が待っているよ、とイエス様はおっしゃってくださいます。そのことを、礼拝という地上の祝会で、思い出させてくださるのです。希望を胸にして、歩みましょう。期待で胸をときめかせて、心に力を頂いて、最後まで歩み切りましょう。独りではありません、一緒です。

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