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>札幌北光教会/トップ  >牧師紹介・説教  >からしだね  >2023年8月17日


こども祝福の中で「みんなでへいわを」(こどもさんびか140番)を歌っています。18言語で「平和」が紹介されており、その中でアイヌ語は「イトモ」と記されています。この正確性についてある方から質問を頂きました。聖公会宣教師ジョン・バチェラーによるアイヌ語訳聖書では「平和」(ルカ2:14)が確かに「itomo」とされているが、萱野辞典によれば「仲裁する」の意を出ない不十分なものではないかということでした。わたしも気になり、アイヌ民族情報センターの三浦忠雄先生に問い合わせたところ、二風谷でアイヌ語講師をされている方に尋ねてくださり、その方の見解を頂くことができました。その方によると、「itomo」も一つの案として良いが、自分ならば【ratci ラッチ】(汲んでおいた水などの濁りが底に沈んで澄む。穏やかな。静かなの意)。あるいは、【ratciirenka ラッチイレンカ】(Irenka=考え、意志、思い、希望、理想、約束、戒律、もめごとの意)で表すとのこと。ほかにもトンコリ奏者のOKIさんが歌詞の中で【ukoyki somoki ウコイキ ソモキ(喧嘩をしない 互いに争わないの意)を用いているということも教えて下さいました。

そもそも「平和」の概念や言語が持つ意味について、18言語が完全に一致するはずもなく、それぞれの歴史文化の中で生み出されてきたイメージがあるのです。これらを一絡げに「平和」とすることは、かえって平和ならざることかもしれません。改めて翻訳の難しさを思います。ぜひこの讃美歌を歌う時には、それぞれの文化といのちの現実があること、そして神様の求める平和とは何であるかを思い巡らしたいと思います。

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