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札幌北光教会(以下北光教会)の皆様、お久しぶりです。あるいは「はじめまして」という方もいらっしゃるかもしれません。私は石垣弘毅(いしがきこうき)と申します。2009年4月から月寒教会の主任担任教師として働かせていただいています。

北光教会との交換講壇は今回が2回目で、前回は2010年11月21日に行いました。あの時は教会の会堂改修中で、北星女子中学高等学校の講堂で礼拝をお献げしたことを懐かしく思い出します。あの日の月寒教会の礼拝は指方信平牧師の前任、後宮敬爾牧師が「裏を見せ、表を見せて」と題して説教をしてくださいました。

北光教会の皆様には、月寒教会に赴任して10年間、特に赴任当初、牧師としての初心者の私のために葬儀や役員会の進め方など、現場に陪席させていただき、色々とご指導いただいた事に対して改めて感謝し、お礼を申しあげます。

さて、先ほど紹介いたしました後宮先生のちょっと変わった説教題ですが、これは良寛が詠んだ歌の一節です。

裏を見せ、表を見せて 散る紅葉

私たちの人生は、良いところも悪いところも両方あります。人生を秋に散りゆく葉に例えて、表も裏も見せながら静かに散っていく私たちのありのままの人生に美しさがある、というのです。

こういう話を聞くと、いい話だなあ、と思いますが、実際にこれを自分の人生で実践しようとすると以外と難しく、私たちの現実と言葉の世界との壁を感じてしまうのではないでしょうか。言葉と現実との乖離、それは聖書のみことばを聴く時にも感じる事があります。

本日選びました詩編91編で詩人は語ります。

神は羽をもってあなたを覆い 翼の下にかばってくださる。神のまことは大盾、小盾。夜、脅かすものをも 昼飛んで来る矢をも、恐れることはない。(4,5節)

あなたには災難もふりかかることがなく 天幕には疫病も触れることがない。(10節)

この詩人は信仰を告白します。主を避けどころとし、主に依り頼む者を、主は完全な盾となって無傷の内に守ってくださるお方であり、あらゆる災いから私たちを守ってくださる完全で最も安全な隠れ家だというのです。これは私たちにたくさんの勇気と希望をもたらしてくれる言葉ですが、同時に、私たちの現実からかけ離れている言葉であるとも思えます。

私は月寒教会の牧師になる前、15年間、北海道で公務員として働きました。2007年3月に稚内の職場で退職し、妻と4人の子どもたち(当時、小学4年、2年、6歳、3歳)の6人で神学校がある京都に移住し、私は牧師になるための準備を致しました。仕事を辞めるという大きな決断と新たな道への出発は、私の信仰だけでなく妻の信仰と、この決断を受け入れ、一緒に歩んでくれた子どもたちの協力によって実現したものでした。

神は私たちの信仰を祝福し、京都での素晴らしい出会いと時間を与え、生活を支えてくださっただけでなく、2年間の学びを終えた私たちに、大好きな北海道での働きの場が与えられました。月寒教会への赴任が決まったとき、私も妻も心からの感謝を主におささげいたしました。まさに神は私たちの大盾、小盾となってくださったと感じました。

ところが2015年1月16日に事件が起きました。当時18歳(高校3年)の長男、共基が突然、亡くなったのです(※本人の承諾を得て掲載しています)。あの日から4年が過ぎましたが、日々の生活の中で「あなたには災難もふりかかることがなく」という希望をもたらすはずの神の言葉が、逆に傷を深める言葉として私を苦しめてきました。ここで良寛の歌を一句。

ぬすびとに取り残されし窓の月

心理学用語に「対象喪失」ということばがあるそうです。リストラで仕事を失ったり、病気や事故で大切な人を失う事です。仏教では、「この喪失を越えた先に見えてくる真実がある」と考えるのだそうです。

私たちキリスト者にとってイエス・キリストの十字架の死という出来事は、まさに対象喪失であり、死からよみがえられたキリストこそが、喪失を越えた先に見えてくる真実ではないでしょうか。

最後に詩人は神の言葉をもって祈りを閉じます。

生涯、彼を満ち足らせ わたしの救いを彼に見せよう(16節)

私たちにとって神の救いの出来事、恵みだと思っていた大切なものがある日、突然取り去られてしまったと思う時、まさに、そこで、そしてその先に、それまで気づかなかった美しく素晴らしい救いの事実を神は私たちに見させてくださるというのです。このみことばを信じて、歩み出したいと思います。

紅葉散る 枝の向こうに 空の青

(こうき)

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