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日本基督教団 札幌北光教会 日曜礼拝 木曜礼拝 牧師/指方信平、指方愛子

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わたしたちが毎日食べている野菜や果物は、土から収穫されるものです。その食べ物を作ってくれる農家の方々に「ありがとう」という気持ちを伝えるのは大切なことです。そして、作物が育つために必要な土をつくってくださった神さまにも「ありがとう」ということも欠かせません。収穫感謝礼拝のときだけでなく、毎日食べるものがあることへの感謝は忘れないでおきたいものです。

札幌北光教会では、毎年、収穫感謝礼拝の日には野菜を集めています。集めたものは、礼拝の始まりに子どもたちが聖餐卓に奉献するためや、礼拝後の昼食のためのほかにも、大切なことにも使われます。それは、福島県で暮らしている人たちへ野菜を送るためです。2011年3月11日の地震とそれに伴う津波によって、原子力発電所から放射線が漏れ出して、地面に染みこんだり、風に乗ったりして広がっていきました。風で広がった放射線は、雨と一緒に地面へ降ってきます。土と雨は、野菜や果物が育つには大切なものですが、その土と雨の中に、からだに良くない放射線が入っているのです。福島県ではいまも、畑から採れる野菜や山で採れるキノコを、食べたくても食べられない状態が続いています。そこで、札幌北光教会では、北海道で採れた野菜を、福島県にあります「会津放射線情報センター」へ野菜を送っています。そうして各家庭へ分け合われます。

わたしには、福島県で生活している友人がいます。初めて出会ったのは、5年前の夏休みのときです。保養キャンプというイベントでした。体に良くない放射線から遠く離れた所で過ごすのが、保養キャンプというものです。わたしが参加したときは、福島県から小学生から中学生まで、15人の子どもたちが京都に遊びに来ました。子どもたちの中には、放射線を気にする必要なく、京都の川で思いっきり遊べることを本当に喜んでいた子もいました。子どもだちと、1週間、教会で寝食を共にして、キャンプは終わりました。わたしは、参加者の一人と、キャンプが終わっても、メールを通して関係が繋がっていました。あるとき、その子のお母様から、「うちの子が本当にお世話になりました。もし、野田さんがよろしければ、一度、福島へ来てみませんか」とお誘いのメールをくださいました。わたしは嬉しくなって、「ぜひ、行かせて下さい」と迷うことなく返事しました。友だちに会いに行こう、どんなところで暮らしているのか、自分の目でしっかり見てこよう、と思いました。

そして春休み、福島県へ行ってきました。半年ぶりにその子とご家族に会うことができました。お世話になっていた数日間、いろんな所へ連れて行ってもらいました。3・11の記念式典や、人が住めなくなった地域にも生きました。その中でも、わたしが一番記憶に残っているのは、とある、レストランでの出来事です。そこは、海が見えるレストランでした。ご飯を食べていると、友人のお母様が海を見ながら、こう言いました。「もう、福島の海からは、何も食べられないんだろうなぁ。」目に涙をためながら、そう言っていた姿は、いまでも、わたしは忘れられません。

創世記1章29節では、神さまは、「あなたたち人間に野菜と果物を食べ物としてあげよう」、と言いました。それなのに、どうでしょう。原子力発電所から漏れ出した放射線は土に染みこんだり、海へと広がったりしていきました。神さまが、「食べてもいいんだよ」と言ってくださったのに、食べたくても食べられない場所で生きている人が大勢います。神さまが与えてくださった野菜や果物は、わたしたちがもらったものです。しかし、それは好き勝手にしていいということでは、ありません。神さまからもらったものを守り続けていくことをも、わたしたちはしなければならないと思います。つまり、野菜と果物にとって大切な土、魚が生きている海を汚してしまうようなことがあってはなりません。しかしながら、わたしたちは福島県の大地や海を守っていくことを失敗してしまいました。

それでは、わたしたちがその失敗からやり直すには、何をすればいいでしょうか。わたしは、そのひとつが、感謝することだと思います。この自然を、食べ物を、与えて下さったことへの感謝。その気持ちをいつももっておくことだと思います。それは、この空と土と海と一緒に生きていくことにもなります。感謝の心を忘れて、もっと欲しい、もっと便利な生活を送りたい、その気持ちが大きくなり過ぎると、またわたしたちは大きな失敗をしてしまうでしょう。また、大勢の人が悲しみの涙を流すことになるでしょう。神さまがプレゼントしてくれた自然や美味しい食べ物に感謝して、大切にしながら生きることは、本当にたくさんの人たちの笑顔と幸せがいつまでも続くことになります。

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