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>札幌北光教会/トップ  >牧師紹介・説教  >からしだね  >2016年10月11日


「手ごわいオルガンです」。全国各地のパイプオルガンを演奏してこられた大塚直哉さんをして、そう言わしめた北光教会のパイプオルガン。演奏者を選び、また曲を選ぶ一癖も二癖もあるオルガンのようです。「この曲には合わないだろうな」と思うストップも、その予想を裏切る美しい響きをこの礼拝堂で奏でることに驚かれたそうです。金曜日のコンサートのために、大塚さんは火曜日から練習しておられました。それは、オルガンと「友だち」になるために不可欠な時間だったのでしょう。ストップの用い方、礼拝堂空間、聴衆との距離、あらゆることを計算に入れながら、音作りに挑んでおられました。演奏会中、教会創立120周年を覚えて下さり、天からの祝福をイメージしたという即興演奏には感嘆しました。

さて、神様にとって、札幌北光教会も「手ごわい教会」だったかもしれませんね。120年という長い時間をかけながら、向き合い続けて下さり、素晴らしい響きが造り出されてきたのだと思います。形に囚われず自由に演奏する即興は、しかし単なる「思いつき」や「センス」ではなく、演奏者の内なる真理の表出だと思います。神様もまた、北光教会をその時その時、思いつきではなく真心を込めながら即興される方。次に弾き出される思いがけない響きに耳を澄ませましょう。

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