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日本基督教団 札幌北光教会 日曜礼拝 木曜礼拝 牧師/指方信平、指方愛子

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父の愛の中で
放蕩の限りを尽くした弟と真面目で規則正しい兄。両極端な二人の間に私たちは位置しています。このたとえ話を聴いたのはファリサイ派の人々や律法学者たち。律法遵守に厳格な彼らにとって、罪人と食事をする主イエスの言動は承服できませんでした。主イエスの話を聞き終えた彼らは憤りを増したことでしょう。なぜなら弟が父の寵愛を受け、一方の兄は心外のまま話が終わっているからです。
この話のポイントは明らかです。それは兄弟の内どちらが正しく、優れているかということではなく、二人共に父の心から遠く離れてしまっていたということ、そして二人共に父に愛されたかけがえのない息子であったということです。そのような神の愛の中に生かされているあなたの生き方を深く見つめるようにと促しているようです。

行き帰り、生き返り
次男は、父親に生前贈与を求めました。まるで父親の存在自体になどどうでも良いかのように。鬱陶しいこの家族の束縛から解放され思いのままに生きたいと願ったのでした。無駄遣いの限りを尽くしたところで、飢饉に遭い、彼は全く身を持ち崩してしまいました。豚の世話さえ引き受けて必死に生き延びようとしましたが、もはや「誰もいない」という空しさ・哀しさの極みに至った時、我に返りました。天の神にも、父親に対しても罪を犯した自分であることを痛感し、全面的にその過ちを告白するために故郷の家へと帰りました。
家の外に立っていた父親は、遠くに息子を見つけて「憐れ」に思い、走り寄って抱き寄せ愛する息子を確かめました。次男はあの極限状態の時、父の家にはパンが溢れていることを思い起こしましたが、祝宴には最高の御馳走が溢れていました。いや、それ以上に父の愛がここに溢れていることを知ったでしょう。
神の愛と赦しが分かりやすく物語られています。走り寄り、関係を回復し、喜び祝う神を前にして、人間の側の謝罪や悔い改めた生き方はなにも問われていません。なに一つ持たずとも子の存在そのものを最上の喜びとする一方的な愛の神が描かれています。礼拝は神の喜びに満ちた祝宴です。わたしたち一人一人が主に喜ばれ、「生き返り」を知る時です。
「この息子は、死んでいたのに生き返ったからだ」と父親は言いました。復活の希望、喜びがここに言い表されています。「自由になりたい!」その一心で故郷を捨てた時、息子は帰る場所を無くしたばかりでなく、自分が何のために生き、どこへ行くのか、その行き先も無くしたのです。しかし、我に返り、そして父親に抱きしめられ、自分がこんなにも愛されていることを知った時、彼は生き返った、復活したのです。

「正しさ」という弊害
この物語は神の愛だけで終わりません。兄は弟が帰って来たこともそうですが、この期に及んでまだ弟を甘やかし、祝宴まで開いた父のことが赦せませんでした。兄は弟のことを「あなたのあの息子」と呼び、もはや「わたしの弟」であることを認めることができませんでした。自業自得のあの男が、愛すべき息子だというのであるならば、これまで忠実に父のもとで生きてきたわたしとは一体何だったのか、と。兄はついに不満を爆発させた時、真面目に生きてきた自分こそ祝福されるべきだとの考えを言い表しました。
兄は正しく生きてきたという確固たる自負心ゆえに、父親の隔てのない愛に納得できませんでした。それこそが主イエスの話を聴いているファリサイ派の人々の現実なのでした。律法を守ることにおいて自分は忠実で正しいと思っている、その間違わない生き方ゆえに、彼らもまたこの兄のように、神に近いようで、実はより深刻な仕方で神の御心から遠く離れてしまっている事に気付いていないと言うのです。忠実さは、しかし、義務感に満ちており、神に対する心からの生き生きとした感謝と愛がないのです。実がならず葉ばかり茂るいちじくの木のように。
私たちの生き様は、兄と弟の間を行き来しながら生きているのだと思います。結局のところ、弟も兄も心の中で望んでいたことは「自分こそ」です。自分こそ満たされたいとの思いに束縛され、それぞれの道を選び取り、そして神の愛につまずくのです。
物語は結末を語らないまま終わります。父と兄は果たして和解できたのでしょうか。兄は弟の帰りを共に喜ぶことができたのでしょうか。この物語の結末は、あなた自身の生活の中に見出されるものだと、問い掛けられているようです。(22日の説教へ)

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