札幌 納骨堂 札幌市中央区 貸し会議室 納骨堂/クリプト北光

日本基督教団 札幌北光教会 日曜礼拝 木曜礼拝 牧師/指方信平、指方愛子

札幌北光教会/トップお問い合わせ
札幌北光教会/トップキリストの招き平和宣言過去の信仰告白オルガン結婚式・葬儀アクセスマップfacebook
教会案内礼拝案内集会案内牧師紹介/説教納骨堂/クリプト北光貸し会議室

>札幌北光教会/トップ  >牧師紹介・説教  >自由だ


イエス様と弟子たちがエルサレムを目指して進む道中、ヤコブとヨハネが一団から抜け出して、イエス様に願い出ました。「栄光をお受けになるとき、わたしどもの一人をあなたの右に、もう一人を左に座らせてください」。それを聞いて、ほかの弟子達は憤ります。イエス様は、ヤコブとヨハネ、そして憤る弟子たちに言いました。「この世はローマ帝国が支配して権力を振るっているけれども、あなたたちはそれに倣ってはならない」と。ユダヤ人にとっての救い主とは、「王様」でした。自分たちを支配している国を倒し、新しい王様になる方を待っていました。イエス様も弟子たちも、ローマ帝国による厳しい支配の中に置かれていました。ローマの支配から逃れたい、と支配下の人々は願っていました。その中で、ユダヤ人にとって、支配から抜け出す方法というのは、「自分たちが支配する側になること」でした。救い主が王様になることで、自分たちが諸民族よりも優位に立つのだと。ヤコブとヨハネが「右に/左に座らせてください」と願った言葉がそれです。「支配される側から支配する側へ」、という発想には、新たに支配される側の不満が出てくることは当然ありえます。不満の証拠に、ヤコブとヨハネの願いに対してほかの弟子たちは憤りました。弟子たちの怒りが物語っています。王様としての救い主は、すべての人にとっての救いではないということを。弟子たちがこれまで待望していた王たる救い主は、実は救いではない、と、自らの憤りによってはっきりとさせてしまいました。

イエス様は、この世の支配体制の中を生きる弟子たちに、その社会の風潮と真逆の生き方をするようにと言いました。それこそが、「仕える」という生き方です。支配とは、自分の利益のために他者の時間や力を奪い、利用することといえます。それに対して仕えるとは、自分の意志で、自発的に時間や力を他者の益になるように与えていく、といえます。自分の意志とは関係なく奪われ続けるよりも、もっているものを自分の意志で他者のために与える方がどれだけ自由なことだろうか。そのようにイエス様は弟子たちに教えているのではないでしょうか。

そしてイエス様は、究極の仕え人として、御自身が身代金としてこの世に来たといいます。神様ならば、欲しいものを無条件でもらえば良いのに、どうして身代金を用意したのでしょうか。身代金を支払うとき、支払う側とお金を受け取る側の間に取引が成立します。それは、だれにも非難されず、奪い取られることがない契約が交わされるときです。身代金のイエス様には、「あなたをこの世のいかなるものにも奪わせない」という神様の決意があらわれています。そして何より、わたしたちの存在そのものを神様は価値高いものとしてくださっています。

さらにここでもう一つの疑問です。「多くの人の身代金」とイエス様は言いました。「すべての人の」とは言いませんでした。身代金から漏れる人がいるのでは?と読めてしまいます。イエス様の命は、すべての人へ与えられることは疑いようのない事実です。しかし、この世こそが、すべての人へ与えられるはずのイエス様の命を、多くの人止まりにしてしまっているのではないでしょうか。この世の現状が救いの広がりを妨げてしまっているのです。札幌北光教会の2017年度の年間聖句は、「キリストの苦しみの欠けたところを身をもって満たす」です。すべての人をあらゆる支配から解放するために完全に苦しみ抜かれ、命を与えてくれたイエス様なのに、現実は支配あるいはヒエラルキーというルールから完全に自由になれていません。であるからこそ、自分の身をもって支配から解き放たれていることを証しするのです。他者とかかわりをもって生きて行く上で、他者を自分のために用いるのではなく、自分を他者のために用いていくのです。

十字架上のイエス様は、だれの目から見てもローマの支配下で処刑された犯罪人に映りました。しかし、イエス様の命は奪われたのではなく、ご自分で与えることを成し遂げられました。この世の何ものからも自由なイエス様でした。王様ではなく、身代金となった救い主は、わたしたちに真の自由を与えています。自分の意志で他者に仕えることで、「多くの人」から「すべての人」へとキリストの苦しみを身をもって証ししていく自由です。わたしたちの証しが苦しみの欠けたところを覆い尽くすとき、この世を覆う支配を破る力となるのです。

前のページに戻る

お問い合わせ北光幼稚園

個人情報保護方針について