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羊飼いの仕事は、最も古い職業の一つだったようです。ユダヤ人たちが敬愛したあのダビデ王も羊飼いでした。草を求めてあちこちと移動して歩くのですが、それぞれの場所で共同体とのつながりもあったようです。他の人の羊を預かって育て、地域社会から食料を得ることもありました。お乳からはチーズ作り、羊毛を刈る時期には、市場へ移動していくこともあったようです。そう考えると羊飼いというのは、人々の身近にあった存在でした。天使はそんな羊飼いたちに向けて、イエスさまの誕生、福音を告げに来るのです。それを伝え聞いた人たちは、身近な存在の羊飼いたちが聞いた良き知らせは、自分にも関係することと思えたのではないでしょうか。まさに、民全体に与えられた、私に向けられたしるしであると。

さて一昨日行われた北光幼稚園のクリスマスページェントでは、三男が羊飼い役をもらいました。その前夜、兄二人の演じたページェントのDVDを家族で見ました。その時に「あれ」と思ったことがありました。飼い葉おけに寝かされているイエス様に向かって羊飼いたち、博士たちが「ははー」っと深々ひれ伏す場面があったのです。イエス様は、羊飼いや博士をひざまずかせ、拝まれる対象だったのだろうかと思ったのです。私も小さいときからそのような厳かな雰囲気で、イエス様と呼び、礼拝する対象であった、そのような印象を持っていました。

けれども実際は、慣れないティーンエイジャーの夫婦が、どこで出産していいかも分からずうろうろしながら、何とか場所を見つけ出産をするというまさに厳かさとは程遠い雰囲気の中、やっとやっと小さな命を大切に手の中に抱いたと思うのです。その小さな命は拝む対象ではなく、愛し、喜び、慈しみ、大事に育てたいという普通の夫婦が抱く思いであり、対象だったのではないでしょうか。

他の赤ちゃんと変わらない、人の助けをもらわなければ、とても命をつなぐことすらできない存在として、赤ちゃんイエスは誕生したのです。神の子だから誰の助けもいらないというのではなく、助けてもらわなければならない他者を必要とした存在でした。

その生まれたばかりの赤ちゃんイエスのところに最初に駆け付けたのは、野宿する羊飼いたちでした。その地域に身近であった羊飼いたちは、主イエスを拝むだけのために導かれたのではなかったと思うのです。旅先の家畜小屋で若い夫婦がおたおたする中に生まれなければならなかった小さな命を守るために、羊飼いという存在はなくてはならない存在だったのではないでしょうか。まさに赤ちゃんイエスが必要とした他者でした。

羊飼いにとって家畜小屋で命が産まれることは日常のこと、生まれ、育ち、死ぬという現場に接している人たちです。衛生的とは言えないその場所で、どのように小さい命は守られていくのか、産後の母親はどう過ごしたらよいか羊飼いは知っていたはずで、彼らはそのために大切な存在として用いられたのです。

羊飼いは赤ちゃんイエスを拝むよりも、その小さな命を守るためにそこに導かれ、用いられたのではないでしょうか。赤ちゃんイエスは、拝まれるためではなくて、その命を愛され、喜ばれるために、他のすべての幼い命と同じようにして生まれられたのです。私たちは、赤ちゃんとして生まれたイエスを、ただただ祭り上げるのではなくて、小さな命、他者を必要としている命を守るために、私たちの持っているもの、できることをその命を守るために用いていくことではないでしょうか。
羊飼いの前に天使が現れ、主の栄光が周りを照らしたとき、羊飼いたちは非常に恐れた、とあります。そうなのです。この一年を振り返っても、たくさんの痛ましい事件や事故があり、失われていく命があることを私たちは目にしました。

社会のことだけでなく、自分自身を振り返るだけでも、至らないものをいくつも発見します。自分の罪に気づかされ、それが明らかになり、非常に恐れるのです。神様の愛に照らされたとき、自分の愛の限界を見、隠しておきたい部分があらわになるのです。けれどもそこで悲観し、卑屈になるのではなく、天使の言葉を素直に信じて羊飼いたちは「さぁ、ベツレヘムへ行こう」と出発するのです。民全体に与えられる大きな喜びを民の代表として聞くのです。そして、この喜びは、あなた方、あなたへ与えられたしるしとして赤ちゃんイエスに出会うのです。

私たちも目の前に広がるどうしようもない現実があるかも知れないけれども、馬小屋に生まれた赤ちゃんイエスの小さな命を愛し、喜び、この私たちに与えられたしるしを信じて、羊飼いたちが用いられたように、私たちもまた用いられていきたいと思います。

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