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ドヴォルザーク作曲『新世界より』(第2楽章)には、“新世界”アメリカの地から、故郷ボヘミアを想う気持ちが滲み出ており、郷愁に誘われる美しいメロディです。彼の死後、歌詞がつけられ「Going home」として発表されました。
「故郷へ帰ろう、遠くはないすぐそこだ、開け放たれた扉の向こう。今はもう恐れることはない。明けの明星が行く手を照らす。影はさり、朝がきた、真実の命が始まったのだ」(一部)
日本では、「家路」という題で発表されました。
「遠き山に日は落ちて 星は空をちりばめぬ 今日の業をなし終えて 心軽く安らえば 風は涼しこの夕べ いざや楽しき円居せん」
「円居(まどい)」とは、家族が車座になって団欒する様子のことです。共に食卓を囲み、和やかな時を過ごす光景は実にキリスト教的です。因みに、二節後半の歌詞は、「安き御手に守られて いざや楽しき夢を見ん」。
私たちには、来たるべき命の朝、主イエス・キリストの朽ちることのない命に結ばれたものとして、共々に目を覚まし、天の食卓を囲み、円居するその日、その時が希望として備えられています。

先に召された方々の人生には、キリスト者としての平安や喜びだけでなく、失敗、病の苦しみ、生きる悩み、恐ろしい程の悲しみさえもあったはずです。しかしその中で、主に聴き、祈り、賛美し続けました。私たちはこの方々の信仰を受け継ぐものとしてここに集められています。主が一人の人に信仰を与えられるのは、その人を愛し、赦し、救うためであるだけではなく、その人と交わりを頂いた私たちもまた、信仰の喜びと希望に生きるものとなるためです。そうした広く豊かな神様のご計画の中で一人の信仰生活があるのです。この人が、あの人がいたからこその私たちの信仰であることを思います。
もしもの話ですが、今、この方々が私たちを見ておられるとするならば、こうして写真を並べて偲んでいるということ以上に、私たちが主なる神を礼拝する信仰の群れとしてここに集まっているということをこそ喜ばれるのではないでしょうか。

「涸れた谷に鹿が水を求めるように 神よ、わたしの魂はあなたを求める。」(詩編42)。詩人は、谷間を彷徨い一滴の水をあえぎ求める鹿の姿と、自分自身とを重ね合わせます。「私の魂は渇く。命の神よ、いつあなたのみ顔を仰ぐことができるのか。」「昼も夜も私の糧は涙ばかり。人は絶え間なく言う。お前の神はどこにいる」。詩人は、深い苦悩の淵を彷徨っています。「本当に神はおられるのか」と。私たちの人生においてもまた、特に愛する者の死に直面する時、深い闇に閉ざされ、主の存在を疑わずにおられないような恐怖に襲われることがあるかもしれません。
そのような悲しみの淵で、しかし詩人は、ある一つのことを思い起こしました。
「わたしは魂を注ぎ出し、思い起こす。喜び歌い感謝をささげる声の中を、祭りに集う人の群れと共に進み 、神の家に入り、ひれ伏したことを」(5節)。
詩人が思い起こしたのは、あの人やこの人と共に、心を合わせて主を仰いで礼拝した時の光景でした。皆で共に讃美したこと、祈ったこと、み言葉に慰められ、心燃やされたこと。その経験こそが、思いがけずして置かれているこの苦しみを、それでも身に引き受けて歩んでいくなによりの力となったのです。そして詩人は、深い闇の中で、輝きを放つ宝物を発見したかのような叫びをもってこう叫びます。「なぜうなだれるのか、わたしの魂よ。なぜ呻くのか。神を待ち望め。わたしはなお、告白しよう、『御顔こそ、わたしの救い』と」(6節)。

私たちには、今は召されたこれらの兄弟姉妹たちと共に、共に神様を賛美し、共に祈ったという経験があります。それはもはや過ぎ去ったものなのではなく、実にこの経験こそが、今日の私を生かす力、光となるのです。夫や妻と共に、父母や子どもと共に、あの日礼拝に集うたこと、あるいは病院や自宅のベッドで、主なる神に向かって共に祈ったこと。その祈りに先におられる主なる神様とは、生も死も造り、そのすべてを愛の内に支配しておられる神様です。この方を仰ぎ見る時、「み顔こそ、わたしの救い!」と、立ち上がっていくことができるはずです。

主の食卓を囲み、命のパンを頂く聖餐式、それは教会がキリストを中心とした神の家族であることのしるしです。そして、これは来るべき御国の姿です。「いざや、楽しき円居せん」、主の備えて下さる天の故郷への旅路を、またここから始めましょう。

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