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私たちは、学校や職場や教会で文章を書く機会に恵まれることがあります。そのような時に苦慮することの一つは書き出しです。それは、最初に書かれたことが文章全体に大きな影響を持つことがあるからです。

さて、本日の聖書の箇所、マルコによる福音書1章9節〜11節ですが、ここには、主イエスが、洗礼者ヨハネから洗礼を受けられたという出来事が物語られています。そして、マルコによる福音書ではこの出来事からイエスの姿が現れてゆきます。いうなれば、本日の箇所はイエスの生涯を告げる物語の出だしの文章ということができると思います。

ここからマルコはその福音書全体を通して、イエスが一体何者であるのか、何を人々に伝えたいと願っているのかを告げてゆこうというのです。

イエスは山間の町ナザレという故郷から出て来て、洗礼者ヨハネという人のところへ行って、洗礼をお受けになります。その後「天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。すると、『あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者』という声が、天から聞こえた。」と語られています。

ここに大切なことが記されていると思うのです。それは、イエスは神から「あなたはわたしの愛する子」と呼ばれている神の子であるということ、またイエスは神に喜ばれている存在、神に愛でられた存在であるということです。また、ここに、イエスが何を人々に伝えようとしているのかということが要約されているのではないでしょうか。

イエスは、イエスに触れ、イエスを信じようとする人々にわたしが聞いたこの神のことばを与えたいと願っている。イエスは、あなたは神に愛され大切にされている神の子であること信じて欲しいと願っているということではないでしょうか。

また、わたしは、あなたが神に大切にされている人としてあなたを見ているし、あなたと交わりを持っていると言っているのです。たとえ、あなたの周りの人が、あなたをどう見て、価値づけようとも、わたしは、あなたが神の大切にされている人、神が喜ぶと言って下さっている人として見ているというのではないでしょうか。

しかし、私たちにとって、イエスによって語られるこの神の言葉を聞くことは、容易なことではありません。なぜなら、私たちの生きているこの世界は、イエスの言葉とは正反対のことを叫んでいるからです。また、そちらの声の方が大きいのです。この世界は叫びます。もしあなたが、自分の存在価値を見出したいなら、時流に乗り成功を収め、注目を浴び、威勢の良いことをしなさい。そうすれば、自分の存在価値を人にもまた自分自身にも証明することができると。

H.ナウエンという方がその著書の中でこのようなことを語っています。「私たちの人生における最大の罠は、成功でも名声でも権力でもなく、自己を拒否することです。成功や名声や権力は実際大きな誘惑をもたらします。しかし、それらに人が魅了されるのは、自己を拒否するということ、自分の存在価値を見出せないというもっと大きな誘惑から出て来ることが多いのです。『あなたには価値がない』『愛されるに値しない』と呼びかける声を私たちが信じるようになると、次は成功名声、権力を求めることが、その問題を解決する魅力的な手段のように感じられます。」

けれども、そうした私たちに神は静かに囁く声で語ってくださるのです。「あなたは、わたしの大切な子、わたしはあなたを喜んでいると」わたしはあなたが大切なのだと、わたしはあなたを創ったことを喜んでいると。この声こそが、私たちの生きている価値を教えるのではないでしょうか。「あなたは、わたしの大切な子、わたしはあなたを喜んでいると」わたしはイエスに対して語られたこの言葉が福音の中心ではないかと思うほどです。

神はこの言葉を私たちに与えようとして下さっているのです。私たちが祈りの中で、またその静まりの中で、み言葉に親しむところで、私たちの心の奥から静かに囁くこの言葉を聞き取ってゆきたいと思います。

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