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主イエスが十字架で息を引き取った時、総督ピラトに遺体を引き取らせてくれるよう願い出たアリマタヤ出身のヨセフという男がいました。マルコによる福音書によりますと、彼は勇気を出して願い出た(15章43節)のです。彼はユダヤ教最高法院の議員の一人でありながら、隠れたイエスの弟子であったためです。周囲からイエス信奉者の嫌疑を掛けられる覚悟をもって、イエスの遺体を引き取ろうとしたのです。
ヨセフには、このまま何もせぬまま時が過ぎていくことが耐えられませんでした。これまで何一つ弟子らしいことができなかった自分であったことを思いつつ、せめて今、主イエスを葬って差し上げようと、最後になって出来ることを精一杯しようとしたのです。

それは日没間近の夕刻でした。日没と同時に土曜日、すなわちユダヤ教の安息日が訪れます。神が第7の日に天地創造の御業を完成され、安息なさったことに由来するこの日には、人々は一切の仕事の手を止めねばならず、ただ神の御業の完成を記念する礼拝の日として守ってきたのでした。この安息日が今、始まろうとしていたのです(54節)。ヨセフは悲しみの涙と汗にまみれながら大急ぎで葬りました。けれども、夕暮れと共に希望は終わろうとしていたのではなく、むしろ「始まろうとしていた」のです。悲しみの中で、御業の完成の時は満ちつつあったのです。

私たちは、愛する者たちをこのクリプトに葬りました。納骨は、葬儀式という一連の流れとしては終わりだったかもしれません。しかし、「神の時」から見れば、安息は始まろうとしているのです。御業の完成へと満ちていく時の中に、わたしたちはここで包まれているのです。

神は、主イエスを死から甦らせられました。それは、神の愛が、死にも克ち、何ものにも妨げられず完全であることの証しでした。この愛の御手が創り出す新しい天と地に、まことの安息と共に目を覚ます、その日その時を待ち望みながら、私たちは主に愛された今日という日を大切に歩み抜いて参りましょう。

この墓前礼拝において、納骨式が合わせて執り行われます。納骨の度に申し上げることですが、一般にお墓と言えば、先祖への感謝や日頃の報告、自分のこれからの目標を伝えたりといったことがなされていると思います。しかし、キリスト者にとって、そこは先ずもってキリストの復活が告げ知らされたという希望を確かめる場所です。この墓前に立つということは、あの婦人たちが空の墓を見て驚いたように、そして行く手に先立つキリストによって「おはよう(シャローム)、恐れることはない」と呼び掛けられたように、死をも超えて、私たちを愛する主を確かめる場所です。

聖書には、ラザロように死者の蘇生という奇跡物語が記されておりますが、これらの物語が語っているのは、「どんな死者でもイエスなら生き返らせることができる」ということではなく、「イエス・キリストがおられるところ、死はもはや克服されているのだ」ということです。

死の現実は、否定したり、ごまかしたりできません。死は紛れもなく死であり、揺るぎないものです。しかし、その揺るぎなさとは、死ぬべき命を主がしっかりとらえて下さっているという平安の揺るぎなさなのです。また、神はこの死から命を芽生えさせて下さる。御国にて起き上がらせて下さる、その約束こそが揺るぎないものなのです。

この世において古いものは全て過ぎ去っていきますが、主にあっては、この方々が「過去の思い出」となるようなことは決してありません。主が約束された天の故郷、永遠の住まいに生きるその時を待ち望みつつ、今、平安のうちに眠っておられるのです。

いずれ、この墓に納められる方もここにいらっしゃることでしょう。やがてこの墓は一杯になるかもしれません。けれども、キリストが復活された時、墓は空っぽであったと告げられているように、この墓も空しくなるのです。死は空しくされるのです。

私たちは、冷たく暗い墓の中に遺骨を納めて(遺骨が納められていることを確かめて)、それぞれの日常へと帰っていくのではありません。御国での再会という希望の中にこそこの方々を委ねたことを確かめて帰るのです。そして、私たちの行く手に先立って「シャローム、恐れることはない」と告げて下さる復活の主に示され、導かれながら、主にとらえられ、生かされている旅路を歩んでいきましょう。

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