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>札幌北光教会/トップ  >牧師紹介・説教  >なぜ天を見上げて立っているのか


復活した主イエスは、40日間弟子たちに現れ、ご自身の復活を示されました。聖書の中で40という数字が示される時には、そこに特別な意味が込められています。モーセは民を率いてエジプトを脱出し、40年間荒れ野の旅を主に導かれました。主イエスは荒れ野で40日間断食をし、そこでサタンの誘惑に苦しみを受け、打ち克ちました。「40」は、試練と導き、そして克服を表していると言えます。

そうしますと、主イエスが弟子たちに40日にわたって現れたということのどこが試練だったというのでしょうか。弟子たちにとって、主イエスの復活を信じ受け入れるということは、葛藤との幾日にも及ぶ闘いだったのかもしれません。主を見捨てて逃げ出した自分たちの卑怯、臆病を改めて痛感する40日でもあったでしょう。 いまようやく、弟子たちは主が生きて自分たちを限りなく愛していてくださること、そして弟子として従っていく心を堅めたところだったのではないでしょうか。その矢先、主イエスは天に挙げられるのです。どんな堅い決意もそこまでは従えないのです。「置き去りにされる自分たちは一体どうすればよいのか」と遠い空を、茫然と見上げる弟子たちでした。

空しく天を見上げ、肩を落とし、ため息をつくような経験が皆さんにもあるかもしれません。これから、という時に目の前が覆われてしまう。そこでやけになったり、うずくまったり、「あの時もっとこうしておけば」と悔恨の念で一杯になったり。

さて、そのような時、白い衣をまとった二人の天使が弟子たちに現れて言いました。「ガリラヤの人たち、なぜ天を見上げて立っているのか」(11節)。おそらく彼らは、ルカによる福音書24章4節に登場した天使と同一ではないでしょうか。遺体が失われたイエスの墓の中で途方に暮れていた婦人たちに彼らは言いました。「なぜ生きている方を死者の中に探すのか」。

その時と同じように今、弟子たちに言うのです。「なぜ天を見上げて立っているのか」。あなたが目を向けるべきは、墓の中でもなければ、天空でもないというのです。主イエスをもはや「思い出」として心にしまい込もうとしていた弟子たちの心を呼び覚ます言葉です。「むなしく空を見上げるのではなくて、あなたの目を地に向けなさい、なお生きてあなたがたを、そしてこの地を愛し働いておられるその働きをしかと見なさい」と。

また、天使は弟子たちのことを、わざわざ「ガリラヤの人たち」と呼んでいます。弟子たちの多くはガリラヤを故郷とし、その地で主イエスに出会い、そこから主と歩んできました。その道程がどんなに曲がっていたとしても、どんなに一時停止の多い歩みでも、主イエスと共に歩いてきた人生なのです。それは決して消えることのない足跡です。そしてその足跡は、今ここで空しく天を見上げるために続いてきたものではないはずなのです。

私たちは、これまで自分が一生懸命、描いてきたものが崩れてしまった時などに、自分なりに考え、空を見上げて「ああ、もはやここまでかな」「これで終わりか」と見切りをつけることがあります。しかし、そこで余計なお世話に思えるかもしれませんが、天使は「なぜ」と問うてくるのです。讃美歌575番に、「球根の中には花が秘められ」と歌われています。球根に美しい花が秘められているように、終わりと思われたあの十字架の死に、復活という希望が秘められていたように、人生の日々もまた、主に導かれているならば、「過ぎ去った時が未来を拓く」のです。主が天に挙げられて、雲の幕が下りた時、すべてが終わったかのように思えたけれども、むしろ今、ここからが主の御業に生きる弟子としての人生の始まりでした。

主イエスは弟子たちに、聖霊が与えられるその時を待て」と指示されました。待つという態度は、祈るという姿にこそ現れることでしょう。この後、弟子たちが最初にしたことは、落ち着きなく立ち回ることではなく、心を合わせて祈るということでした。祈りは、自分のお願いが聴かれたとか、聴かれないとか、まるで神様を自分のところに引きずり下ろすようなものではなく、ただ神様の御心の中にある自分であることを信じつつ、自分を少しずつ委ねていくプロセスであり、そして、自分の置かれている今を受け止めていくプロセスです。

祈りは、空しく天を仰ぐことでも、現実に対して、目を閉じることでもありません。祈りによってこそ、主が共に進んでくださる今日という道に目を注いでいくものでありたいと願います。

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