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イエスは再びベタニア村にやってきました。その食卓には甦ったラザロが着いています。死から甦ったラザロと、これから死にゆくイエス。死と命が交換される食卓です。

その席でラザロの姉妹マリアは、ナルドの香油1リトラをイエスの足に塗り、自分の髪で拭いました。300デナリオンで売れる(1デナリオン=一日の平均賃金)高価な香油を、彼女はどのようにして、なんのために蓄えていたのでしょう。この香油は消毒薬としても用いられましたから、重い皮膚病で苦しんでいた兄弟ラザロのためであったと考えられます。ラザロのための祈りと愛が一杯込められた香油です。この香油を今、マリアは主イエスの足に「キャップ一杯」ではなく、惜しまず塗り、髪の毛で拭ったのです。計算づくの愛ではなく自分の一切をひたすら捧げたのです。

マリアのこの行為はまた、主イエスの「葬り」でした。彼女は「主よ、私たちが匿いますから、どうか生き延びて下さい」とは願いません。マリアはここで信じているのです。この方が引き受けて下さる死こそが、ラザロや私を生かすものとなるのだ、ということを。

まことに主イエスは、私たちの死ぬべき死を、死んで下さいました。とは言え、私たちは皆いずれは死ぬべき者です。しかし、死の只中には既にイエス・キリストの足跡があります。三日目に起き上がったその足跡です。私たちには、その足跡を辿り、導かれて、やがて命の朝へと起き出でていくという希望があります。その希望ゆえに、死はもはや空しいものとされているのです。神は私たちの命を、愛し極め、守り抜いて下さいます。ご自分の独り子を十字架で死なせるほどに、この私をかけがえのない宝と思い、生かして下さるのです。

その計り知れない恵みに対して、私たちは、マリアのように自分の全てを捧げる感謝を抱いているでしょうか。イスカリオテのユダは、この香油をお金に換算し、貧しい人に施すべきだったと彼女の行為を批判しました。これだけのお金があったら、もっと別に有効な使い方があるではないかと。最もらしい意見です。こうした最もらしい意見や、他の様々な可能性は、私たちをも揺り動かし、葛藤させます。そして結果的に主に捧げるべき感謝も信頼も骨抜きにされてはいないでしょうか。

「お前にしたことは無駄遣いだ」との批判に対し、香油を塗るマリアの背中は、こう語りかけるかもしれません。「あなたこそ、主に対して自分の最善を捧げることに、どれほど自分の時と富と健康とを無駄遣いしてきたことでしょう」と。

どんな状況にあるにせよ、信仰生活の最大の妨げとは周囲ではなく、実に自分自身に他なりません。「たとえ誰がなんと言おうと、主はこのような私のことをも受け入れ、担っていてくださるのだ」との信頼に大胆に、かつ謙虚に立たせて頂こうとしているかどうかです。ある人がこう言いました。「『私は神など信じない』と言う人がいるけれども、私はその人に言いたい。『あなたの信じられないような神ならば、そんなものは本当の神ではない』と」。自分には神の愛など要らない、といっている人の言う愛とは、本当の愛ではなく、自分の常識や願望で測っているものに過ぎないのではないでしょうか。「神などいない」「神はどこに」「神は死んだ」、あの3月11日の震災の時、そうした声が繰り返されたことでしょう。しかし、逃げ惑う時、人生が覆された時、死の時、「誰がなんと言おうと」主はそこにいて下さったのだ、そう信じる時、それは生きていく確かな力であり、また死の時の希望です。信頼をもって自分の最善を捧げて応えるべき主がおられます。

マリアは香油を塗ってイエスを葬りました。それはイエスに対し、永遠の告別をしているのでしょうか。いいえ、死が終わりではないことを、兄弟ラザロを通して既に示して下さった主ご自身が死に支配されてしまうはずがない、「主は、この足で絶えず伴っていて下さるのだ」との希望が香油を塗る手には込められています。主イエスもまた、その希望を伝えるため、十字架につけられる直前に彼らに会いに来て下さったのです。そして主は私たちにも語っておられます。「誰がなんと言おうと、あなたは、ただ私の愛の中にあり、決して失われることはない。どんなに深い死の闇も、命の朝を迎えるという希望を私はあなたに示そう」。その希望が告げられたベタニア村の一軒の家とは、私たち札幌北光教会のことなのです。

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