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イエスは、弟子たちを宣教の旅に遣わす際、いくつかの事を命じられました。彼らは、旅に必要だと思われるもの全ての携行を禁じられ、杖一本だけを持つことが許可されたとあります。そして、この時派遣された12人の弟子たちは、元来は漁師であったり、徴税人の働きをしていた人でありました。

つまり、冒頭のところで言われているのは、「素人同然の人たちが、必要な物を何一つ持たないで、イエスに宣教の旅に遣わされた」という事なのです。大変な苦労をしただろうということが想像に難くありません。しかし、とても不思議なことだと思いますが、この旅は満足の行く結果をもたらしたと、結ばれているのです。

イエスの福音をこの世に宣べ伝えるには、大変な困難が伴います。あの使徒パウロは、青年期にファリサイ派のエリートとしてみっちり教育を受けたと言われていますが、そのパウロですら福音を述べ伝える過程で多くの困難に見舞われたと聖書によって伝えられています。弟子達は素人同然なのですから、書かれているような満足な結果が得られたのか、というと到底そう思えないのです。

沢山の困難があったに違いありません。話を聞いてもらえない辛さ、命の危険、自分への失望、そのような挫折に包まれて肩を落としながらイエスの元に帰ってきたに違いないのです。では、なぜ、充実や満足を感じさせる言葉が、この所に記されているのでしょうか。

8節に、彼ら一人一人の手には、杖が与えられていた、と書かれています。聖書の中で、杖はしばしば信仰の証として登場します。旧約聖書では、出エジプト記のモーセが、非常にわかりやすい例だと思います。モーセという人は、召命を受けた時、既に80歳でありました。違った角度から彼を見つめ直しますと、若い頃、早まって過ちを犯し、帰る場所を失った哀れな老人だという見方もできる人です。そんなモーセに神は、「故郷に戻って、イスラエルの人々を導き出しなさい」という命令をするのです。モーセにとっても、正に信じられないような召命であり、困惑をしたに違いありません。モーセも、旅の途中で途方に暮れたのです。その時、モーセに与えられたのが、神の力を顕す一本の杖であったのです。

彼はその一本の杖だけを頼りにファラオの前に立ちました。彼自身が持っている物は、何もありません。しかし、「神が共にいて下さる」その信頼だけを頼りに、エジプトからイスラエルを導き出す大きな仕事を成し遂げたのです。

弟子たちも、「主よ、どうか共にいてください。」そう祈りながら、杖を握りしめて旅をしたに違いありません。あまりにも知識がなく、語る言葉を持っていないこと。力なさを味わう経験や、恥ずかしい思いや、惨めさや未熟さに直面しながら、しかし、一本の杖を握りしめて旅を続け、イエスの所に帰って来る事が出来たのです。「何も持っていない」事実を実感しながら、それでも「主が、いつも私と共にいて下さる」彼らは、その約束を体験として味わったのです。今日の箇所では、「宣教は失敗に終わっても、彼らの心にはその経験が、かけがえのない充実や満足をもたらしたのだ」という事が、知らされているのではないでしょうか。

私たちの人生の旅は、良いことや楽しいことばかりの旅ではありません。躓くことがあり、自信を失う経験もします。突然に掛け替えのない人との別れも訪れます。生きることの意味を見失い、どうしても前を向けず、全てを諦めてしまいたくなる時が訪れるのです。そんな時、どうにかしてその状況から抜け出たいと願い、能力やチャンスや、誰かの助けや、様々なものを必要とする思いが、わたしたちの心のなかに去来するのです。

けれども、そんな時、旅に本当に必要なものは、たった一つです。「誰かが、自分を愛してくれている」「誰かが、自分を必要としてくれている」その誰かが、「だから、共に歩んでいこう」そう言ってくれる。それを、心から信じる事です。そのような杖が一本でもあれば、私たちは、もう一度立ち上がって、前を向いて歩き出すことができるのです。

わたしたちにとっての最高の喜びは、この旅にイエスという杖が与えられているということです。私たちを導き、愛し、支え続けてくれる杖です。私たちは、いつどこに旅だったとしても、そのイエスという杖を支えに、旅を続け、無事に帰ってくることができるのです。「主が、いつも共にいて下さるから」その信頼を支えにして、新しい一足を共に踏み出して行きましょう。

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