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ヤコブの手紙は、伝統的に主の兄弟ヤコブが記した手紙だと考えられてきましたが、特徴的な内容から「恐らくヤコブの時代よりも数十年後に書かれたものだ」という理解が現在の定説となっています。その特徴とは、使徒パウロが語った「信じるもの全てに神様の救いが与えられるのだ」という一つの神学と相対する形で、「実際にこの世の中で、イエスの愛を生きていく」ということに強調が置かれているのです。もう少し内容について見ていきたいと思います。20節にある「神の義」というのは、分かりやすく訳すと、「神様の振る舞い」という意味です。いつも神さまのところから離れていくばかりの私たちを、それでも粘り強く受け止めて、神様が愛して下さっている。その神様の私たちに対する振る舞い、それが「神の義」です。そのように、あなたがたも「神の義」を実際に行う人になりなさい。というのが今日のところで語られている御言葉なのです。

ある一人の戦没者が、派遣されていたフィリピンのルソン島という所から、両親にあてた手紙の一節が、8月15日の天声人語で紹介されていました。 

「マニラ湾の夕焼けは見事なものです。こうしてぼんやりと黄昏時の海を眺めていますと、どうして我々は憎しみ合い、矛を交えなくてはならないのかと、そぞろ懐疑的な気持ちになります。」 

戦時中という極限状態の中で与えられた束の間の静寂に、あるがままの美しい自然をぼんやりと味わった時、この手紙を記した人は、ふと「どうして私たちは、憎しみ合って、殺し合いをしているのだろうか」という根本的な疑問を抱いたというのです。この手紙の著者はしばらくして戦いで命を落としたと付け加えられていました。「なぜ、私たちは愛し合うことができないのだろうか。」それと同じ問いを、今を生きる私たちも、それぞれに日々問いながら生きているのです。

私たちは、この世に生きる一人一人の命が、今日も生かされてあることを喜びあって、互いにその命を愛し合うこと「神の義」をこの世界で生きるために命を与えられたのです。誰もが人を憎んだり、傷つけながら生きたい、とは思っていません。互いの幸せに寄り添いながら、喜びの日を歩んでいきたいという願いを持っています。

けれども、その私たちが形作る世界に、「神の義」が実現しているか、改めて私たちの歩みを振り返りますと、決してそういえない現実があるのです。立たされている立場や、それぞれの意地や、プライドや、妬みや、傲慢さや、あらゆる人間の思いが私たちを愛から引き離していくのです。私たちの心のなかにある、穢れ、溢れるほどの悪が、悲しいほどの弱さが、私たちに言い訳をさせて、合理化を促して、「愛を生きなさい」という御言葉から目を背けさせていくのです。聖書がいう「罪」というのは、そのように私たちを神の愛から引き離していく、私たちの誰もが心のなかに抱いている、全ての弱さのことを「罪」と呼んでいるのです。愛を生き、御言葉を行なう人になる。それは、私たちにとって本当に困難で、辛く、苦しい作業なのです。

しかし、聖書の御言葉は、その困難な作業に私たちを招き続けています。その困難の中に、私たちの魂の救いがあり、本当の幸いがあるのだ、というのです。

イエスの言葉に、「私のこれらの言葉を聞いて行うものは皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。雨が降り、川が溢れ、風が吹いてその家を襲っても倒れなかった。岩を土台としていたからである。」(マタイ7:24)というものがあります。確かに辛く困難だけれども、御言葉という硬い土台に立ち、人の思いに縛られるのではなく、御言葉を生きることによって、私たちには決して倒れたままにならず、立ち上がる力が与えられる、というのです。

なぜなら、この生き方が、私たちにとっての最高の道だからです。誰よりもこの生き方を生きてくださって、自らの命を十字架にささげて下さった。誰よりも多くの痛みと、悲しみと、不条理を味わい、涙を流してくださったイエス・キリストが、この最良の道を示してくださったのです。そして、そのイエスが、いつも私たちと共にいて下さって、私たちを支え、励まし、導いてくださるのです。

この道を行けば、人より多くの苦労に出会うに違いありません。しかし、それがイエスの歩みであったのです。御言葉を生きる人として、その道を、今、共に歩んでいきたいと願うのです。

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