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7節に突然「領主ヘロデ」という人物が登場して、「これらすべてのことを聞いて戸惑った」と紹介されます。

領主ヘロデとはヘロデ・アンティパスという人物で、あのヘロデ大王の第2子、ガリラヤ地方を統治していました。つまりイエスの領主でした。

歴史書によるとヘロデ・アンティパスは、狡猾で出世欲の強い男だったようです。異母兄弟の妻であったヘロディアを強引に妻としましたが、そのことが罪であると洗礼者ヨハネに指摘され、ヨハネを獄死に追い込んだ話は聖書にも記されています。

そのようなヘロデが自分の領地で起こっている出来事に無関心であるはずはありません。当然、彼のもとに届けられる情報には、「イエス」のことが含まれていたでしょう。

ピラトが受けた情報はどんなものだったでしょうか。

イエスというナザレ村出身の人間がいて、彼は不思議な力を持っているようで、病の人を癒やし、死んでいた少女を生き返らせもしました。多くの群衆を集めて、話をするとみんなが感銘をうけます。律法学者達が彼を打ち負かそうと議論をしかけますが、議論においても言い負けたことがありません。そんな、話だったにちがいありません。

次に、ヘロデが気にしたのは、人々が彼のことを何と言っているかということです。イエスの評判を集めさせたのです。「ヨハネが死者の中から生き返ったのだ」「エリヤが現れたのだ」「だれか昔の預言者が生き返ったのだ」と言っているという報告を受け取りました。それは、ユダヤ人としては最高の評価を得ていると言っても過言ではないでしょう。

ピラトはきっと驚いたに違いありません。いいえ、ピラトは戸惑ったのです。それだけの力を持っているなら、それだけの話ができるなら、どうしてイエスは「王」になろうとしないのか。自分なら、富を集め、人を集めて、王となることを目指すでしょう。そこに自分とは全く違う生き方を発見し自分とは全く違う存在を発見して、ヘロデは戸惑ったのです。

しかし間違ってはいけません。彼が悪人だからイエスを見て戸惑ったのではありません。ヘロデが人間だから戸惑ったのです。そして、イエスが神の子として生きているから戸惑ったのです。ヘロデは、人間全体を代表しているような存在で、彼は人間だからイエスのことを聞いて戸惑ったのです。

つまり、この聖書が語ろうとしているのは、神の働きは人間に戸惑いを起こすものだということです。もし、私たちが神の働きを聞いて、戸惑わないなら、むしろ私たちは神の働きを本当には理解していないということなのです。

神の子であるイエスは、神であることを捨てて人間になってくださったのです。人として生きて、人として悩み、悲しみ、傷んで下さったのです。そして私たちのために、その身を裂かれたのです。血を流されたのです。神の子が、罪を犯してもいないのに、非難と罵声と中傷の中を、唾の中を、十字架を担いで歩かれたのです。十字架の死に至るまで、彼を見捨て、裏切った人間を愛し続けたというのです。神がその命をかけて、このわたしを愛していると言ってくださっているのです。そんなばかなことが…です。

私たちは戸惑うべきなのです。いったい、なぜ神は私のようなもののために十字架について下さったのか。なぜ、わたしを選んで、そのことを教えて下さったのか、なんでこんなことが起こっているのかという不可解に戸惑うべきなのです。

レントを直前にしたこの時、私たちはもう一度、神の愛に戸惑いたいと思います。イエスの真理に戸惑いたいと思います。なぜ、神が私のために身を裂かれたのでしょうか。血を流されたのでしょうか。

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