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今日の箇所でイエス自身は血縁の家族ではなく「神の言葉を聞いて行う人たち」が自分の「家族」であると言いました。しかし、イエスは家族という関係を否定したわけではありません。神を「父」と呼び、弟子たちに対して「神に祈るとき、アパ、父よと呼びかけなさい」と勧めましたし、放蕩息子など「親子」を題材にしたたとえ話も語っています。

イエスは、新しい家族関係の基礎にあるものを提起したのです。そして家族が人間関係の最小単位であるとするなら、それは人間が共に生きていく集団、共同体の新しい基礎を示したということです。イエスによる新しい家族は「神の言葉を聞いて行う」ことに決定的な要素を持つというのです。

現代の日本の家族は危機に瀕しているという指摘があります。ホテル家族といわれるのですが、「一つ屋根の下で暮らしていながら、その家族の中には心の通い合いというものがなく空洞化している家族のことである。寝る時間も起きる時間も食事をする時間もばらばらでお互いが何をしているかも分からない状況なのである。」このような家族形態で子どもが精神的な傷を負ってしまい人間関係をうまく築けなくなってしまっているというのです。

多くの小説や映画やドラマが「家族」とは何かと問いかけるような内容になっているように、家族とは何だろうという問いが私たちの社会の深刻な問いなのです。

では、イエスが教えられた「神の言葉を聞いて行う」家族とはどの様なものでしょうか。

それには先ず「神のみこころ」を知らねばなりません。「神のみこころ」が一番明確にされる所はイエスの生と十字架で、その中心は愛です。そしてイエスの示した愛とは、忍耐の中に、他者を受け入れて行くことにあります。このイエスが歩まれた道、そして私たちに示された道を従い行くことが「神のみこころ」に違いありません。

イエスの示す家族の基礎は、愛することを一緒に目指すことです。赦すことを一緒に目指すことです。困難の中で、忍耐し、忍耐の中で、練達が生まれ、そして希望が生み出されるような関係を生きることが「本当の家族だ」といわれているのです。そしてそれを基礎にして生まれてくる共同体、それは「苦難の共同体」ということができるでしょう。

パウロはコリント人への第一の手紙12章2節以下で教会について語り、「体が一つであっても、肢体は多くある」と述べています。ここに記されている肢体は決して部分的な集合ではありません。「ひとつ」であり、「共に悩み、共に苦しむ」(26節)互いに慰め会う存在です。ここでいわれる肢体とは、教会に集う一人一人のことです。私たちは個人として教会に集うのではなく、一つなるものの肢体として、共に苦しむものとして教会に召されているのです。

そして更にパウロは続けます。「そうではなく、むしろからだのうちで他よりも弱く見える肢体が、かえって必要である」(22節)と言います。「必要である」は、不可欠であるということですので、ここでパウロは弱さこそ教会の中心であると宣言しているのです。弱さを憐れむということではなく、また同情するということでもありません。「主の言葉を聞いて行う」共同体の中心が弱さであると断言されているのです。

これがイエスの共同体を他の団体と切り分けるもっとも大きな点です。通常は中心には強さを置きます。そして、強さを中心として組織を作り、弱いものは邪魔になるなら切り捨てるのです。それがこの世界の「勝ち組」になる道です。ところが、イエスの共同体はそれとはまったく逆の在り方を模索します。弱さを中心にするのです。そんなことで大丈夫だろうかと思いますし、私たちもついつい強さに頼って教会を築こうとします。けれども、本当の教会は弱さが大事にされる教会であり、弱さによってつながっていく教会です。

弱さを中心にする時、教会には分裂が起こりません。そこには「共に苦しみ、共に喜ぶ」という関係性が生まれるからです。いわば苦難を共にする共同体です。そして、その姿こそ、イエス・キリストの受難につながるのではないでしょうか。

イエス・キリストはどうして受難の道を歩んでくださり、十字架についてくださったのでしょうか。それは私たちと共に苦しみ、共に喜ぶためではなかったでしょうか。もし、教会がそのイエス・キリストを現す教会であるならば、「苦難の共同体」「共に苦しみ、共に喜ぶ」共同体であるにちがいありません。それがイエスの示してくださった家族の姿でした。そんな家族でありたいと思いますし、そんな家族の姿を示す教会でありたいと思います。

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