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生きるうえでの大切な課題・・・それは、今自分にとって必要なものは何か、そしてそれをどのようにして手にするかであると考えてはいないでしょうか。必要なものを選択し、その獲得を目的として歩み続ける毎日・・・であるなら、まさに私たちは持っているものの豊かさと人生の豊かさとが比例するという価値観の中に身を置いているのです。

確かに、目的のない人生は虚しいものです。より充実した、豊かな人生を築きあげていくために、少しでも多くのもので満たされようと努力する。それは必ずしも持ち物や財産といった「物質的なもの」とは限りません。多くの経験や知識の積み重ね、蓄えも豊かな人生を築くために必要なものでしょう。

しかし、主イエスは、人が生きる目的は「得ようと努力すること」ではないことを説かれます。むしろ、それと引き換えに最も大切なものを置き忘れてはいないかと問いかけておられます。「得る」こと自体を否定されてはいません。問題はそれを人生の「最優先課題」としている私たちの現実なのです。

「何をすれば永遠の命を受け継ぐことができるのか」との問いを携えてきた金持ちの議員は、多くの財産、高い学歴、そして社会的地位に恵まれるという、一見何の不自由もない生活を送っていながら、「命」について悩んでいます。それは「生きる」ことについて悩んでいるということです。人生の目標を掲げ、努力を重ね、求めるものをほとんど得て、幸福な人生を手に入れたはずが、生きていることの満足感を味わうことができないのです。むしろ多くのものを持てば持つほど、彼の心は虚しさと不満とに支配されていくのかもしれません。

主イエスの回答は「持っているものをすべて売り払い、貧しい人たちに分けてやりなさい」でした。これは金持ちであることを禁止しているのではなく、また単に慈善や奉仕を勧めているのでもありません。主が求めておられるのは「価値観の転換」です。獲得し、蓄え、それを自分のために使うことによって幸福がもたされるという考え方の中には、自分を必要としている他者の存在はなく、必要とされる自分もありません。周囲の世界がすべて自分の目的を果たすための手段となっています。この金持ちの男は、そのような生き方のなかで人との関係を失い、彼にとっての生きる目的を果たせば果たすほど、逆に生きる喜びを見失っていったのです。

キリストは、私たちが「受けること(=得ること)」を追い求めるなかで、置き忘れてきたもののなかに本当の意味で人を豊かに生かすものがあると教えています。他者に必要とされていることに気づくこと、言い換えれば、自分を必要としている他者と出会うことが、この金持ちの議員にとって「決定的に欠けている一つのこと」だったのです。私たちに本当の豊かな生き方をもたらすものは、獲得する(受ける)ことではなく、失う(与える)ことを通して築きあげる人との関係なのです。

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